業種によってはユニフォームとして活用されることもあるアイテムが作業着です。作業着であれば、どんなものを選んでもいいと考えている人もいるかもしれませんが、注目しておくべきポイントがあります。そのポイントを知っておかなければ、作業着の選び方を間違えてしまう可能性もあるでしょう。
そこで今回は作業着の選び方について紹介していきます。
自分に合ったサイズ感の作業服を選ぼう
作業着を選ぶときに重要なポイントとしてサイズ感が挙げられます。自分に合ったサイズでなければ、動きにくい状況が増えて、作業が遅くなることも考えられます。サイズで作業着を選ぶときに身長やウエストをチェックする人は多いかもしれませんが、他にもチェックが必要なポイントがあります。
それが体格です。身長は低いけれど肩幅が広い人や身長は高いけれど痩せ型な人は、身長に合ったサイズのものを選ぶと失敗する可能性があるでしょう。例えば身長が低くても、肩幅が広い人はワンサイズ大きいタイプを選ぶと、窮屈さを感じずに着れる可能性が高いです。
反対に身長が高くて痩せ型な人はワンサイズ小さいものがピッタリだというパターンが多い傾向にあります。このサイズ感の調整は実際に試着してみることが重要になります。これはメーカーごとにサイズ感が異なってくるためです。
日本のメーカーであれば、日本人に合った作り方をしているため、サイズを変えなくてもフィットする可能性が高いでしょう。しかし、アメリカのメーカーであった場合には、日本人には大きく感じるサイズとなっているケースがあるため、そのパターンでは小さめのサイズを選ぶことも必要になります。
インターネットのフリーマーケットや通販サイトを利用して作業着を買う場合には、ヌード寸法と仕上がり寸法を確認することが重要です。インターネットを利用した作業着の購入はリスクも高いため、購入金額を低めにしておくのがポイントと言えます。
価格に注目して購入する
作業服が汚れやすい職種では、購入する作業服が一着だけでは足りません。毎日作業服を変えるか、二日に一度は作業服を変えることになります。その状況を考えれば、何着も作業服を買うことになるため、あまり高額なものを買うのは避けた方が良いでしょう。
品質よりも価格の安さを重視して選ぶことで、何着も作業服を買うことができます。安いものであれば汚れが落ちにくくなった際に、気軽に買い替えることができるというメリットも得られます。作業服は一着で足りるけれど、できるだけ丈夫なものが好ましいという人は、価格が高くても品質の高いものを選ぶのがオススメです。
品質の良いものであれば、長持ちしやすいので頻繁に買い替える手間が省けます。加工が施されているかどうかでも価格が変わってくるので、必要な加工だけが施されているものを選ぶのが良いでしょう。作業服には通年で利用できるものと、秋冬用のものがあります。
季節ごとに作業服を変えることを検討しているのであれば、通年のものと秋冬用のものを両方買っておくのが効果的です。特に寒い地域での仕事が多い人は秋冬用の作業着が必要になるでしょう。
ポケットの数をチェックしておこう
作業服によって異なるポイントが、ポケットの数です。あらゆる場所にポケットがある作業服もあれば、数か所しかポケットがついていない作業服もあります。これは業種ごとに必要なポケットの数が異なっていることが原因と言えます。
例えば工事現場で働く人は、一度に多くの道具を持ち運ぶことが求められる傾向にあります。場合によっては高所で作業を行うことになります。道具を取るために何度も昇り降りを繰り返すのは、作業効率を悪くするため、ポケットの多い作業服が必要でしょう。
反対に製造業ではポケット数が多いと、作業中にポケット部分が商品に引っかかるケースが考えられます。そのような状況になれば、商品に傷がついてしまうこともあるでしょう。商品を使えないものにするようなトラブルを避けるために、製造業ではポケットの少ない作業服を選ぶのが好ましいです。
製造業で着る作業服を選ぶときには、突起物がついていないかという部分も確認することが重要になります。突起物も商品に傷をつける危険性があるため、突起物のついていないものを選ぶのが良いでしょう。
作業服に施されている加工は欠かせないポイント
作業服には様々な加工が施されているケースがあります。しかし、どんなものでも加工されていればいいというわけではありません。業種によって、必要な加工が異なるからです。例えば炎を扱わない医療現場で、防炎加工の施された作業服を着ていても、その能力を活かすことはできません。
医療現場に適した加工は、防菌加工や制菌加工、防汚加工となっています。医療の現場では菌や汚れに対応できる加工が好ましいと言えます。それでは防炎加工は何処に合ったものなのかという話になります。防炎加工は工事現場に必要な加工です。
工事現場によっては溶接の仕事が求められるケースがあるため、火の粉が飛んできても火傷をしにくい作業服が必要になるでしょう。防炎加工以外に工事現場で必要な加工は蓄熱加工、撥水加工、撥油加工、防汚加工、帯電防止加工といったものがあります。
多くの加工が施されている作業服は金額的に高くなる傾向にありますが、怪我を避けるためには重要な要素と言えます。加工の数が少なくて済むのは精密機器を扱う仕事です。精密機器を扱う仕事では帯電防止加工が施されている作業服が求められます。
加工の数は少ないですが、帯電防止の加工は必須となるため、作業服を選ぶときに選択肢が限られる可能性が高いです。
デザインを考えて作業服を選ぶ
作業服は毎日仕事で使用するものとなります。毎日同じものを着るため、デザインにこだわって作業服を購入するのも良い選び方と言えます。自分の気に入った作業服であれば、仕事に対するモチベーションのアップにも繋がる可能性が高いです。
作業服の色は業種によって決められていることもあります。しかし、青と紺のような微妙な色の変化までは指摘されません。そのため色合いにこだわりを見せてみるのも良い作業服の選び方です。
肌触りもメーカーによって異なります。自分が肌触りが良いと感じるものを選ぶことで、着ているときの不快感が少ないのではないでしょうか。伸縮性の高いものを選ぶのもオススメです。伸縮性が高ければ、どんな姿勢でも作業が行いやすいというメリットもあります。